こんにちは
ゆうへいです。
あなたは、銀行強盗たちによる爽快な伏線回収が見どころの小説シリーズを知っていますか??
作家・伊坂幸太郎による陽気なギャングシリーズです!!
伊坂幸太郎と聞いて「あ~知ってる」と思った方も多いのではないでしょうか!?
タイトルが「陽気なギャング~~」という風になっておりシリーズものです!
でも
「陽気なギャングって聞いたことあるけど、どんな話か知らないな~」
「読んでみたいけど、どれから読めばいいかな~」
という疑問にお答えしていきます!
シリーズ構成
陽気なギャングシリーズは
第1作は2003年2月「陽気なギャングが地球を回す」
第2作は2006年5月「陽気なギャングの日常と襲撃」
第3作は2015年10月「陽気なギャングは三つ数えろ」
の3作品となっています!
第1作は2006年に、第2作は2009年に、第3作は2019年に
文庫化もされていて、伊坂幸太郎を世に知らしめた代表作でもあるシリーズです!
どれから読んでも楽しめること間違いなしですが、2作、3作では過去の振り返りみたいな話が少し出てくる場面もちらほらありますので、基本的には
「陽気なギャングが地球を回す」
↓
「陽気なギャングの日常と襲撃」
↓
「陽気なギャングは三つ数えろ」
の順で読んでいただけると最も楽しめるかと思います!!
話の概要
登場人物
この陽気なギャングシリーズは4人組の銀行強盗が主人公となり、物語が進んでいきます。
その4人組は、それぞれ魅力的な特徴があります。
まず、4人組のリーダー格:成瀬
成瀬は、冷戦沈着でどんなことにも冷静に対処、そして準備を怠らずさまざまな相手に対しても一歩上手を行くかっこいい上司的な存在です。普段は公務員として働く優秀さも持ち合わせています。
彼の特筆すべき特徴は、「嘘を見抜くことができる」ことです。
対話しているだけで、相手がどのタイミングで嘘を言っているのかが感覚的にわかるのだそうです。その能力を、相手からさらに情報を聞き出したり、わざと泳がしたり、嘘をついてもいいゲームを確実に勝ったりと十分に発揮しています。
続いて、4人組の盛り上げ隊長:響野
響野は、演説の達人で、たくさんの知識をもとにどんどんしゃべっていきます。4人組で銀行強盗をしている際に、一般人の注目を集め、おびえさせないために、見事な演説を完璧にこなすさまは、しゃべることがあまり得意ではない僕としてはあこがれる存在でもあります。
銀行強盗されている人たちさえも話のとりこにしてしまうなんて、まさに演説の天才です!
しゃべりすぎて、ほかの人たちにウザがられていたり、しゃべっているのに聞いてもらえなかったりと残念な場面も少々出てきますが、彼の持前の明るさによって面白くなっています(笑)
彼は、喫茶店を経営しており、そこでもいろんな人としゃべっているそうです(笑)
そして、4人組の最強の運転手:雪子
雪子は、普段は派遣社員として働き一人息子と暮らす普通の女性で、この4人組では紅一点です。しかし、驚くべき能力を持っています。
それは、超正確な体内時計を持っていることです。一分一秒と間違えることなく時間を刻むことができます。
最初はそれが、銀行強盗にどのように役に立つのかあまりイメージついていませんでした。この能力は運転手として生きてくるのです。時間を正確に測ることができるので、雪子はほかの3人が銀行強盗を開始した数分後決まった時間に確実に迎えに来ることができるのです。
そして、この能力のおかげで成り立つすごいことがもう一つ。正確な体内時計のおかげで、信号の変わるタイミングを完全に把握し、一度も引っかかることなく逃げることができるのです。
この能力が完璧な銀行強盗を支えているのです!!
最後に、4人組の年下ポジション:久遠
久遠は、4人組の中では最年少で、年下ポジションです。彼は、どこに住んでいて普段どんなことをしているのか、ほかの3人さえも分からないような謎に包まれた人物でもあります。
彼は、スリの天才なのです。すれ違う人にぶつかるだけで簡単に財布や鍵などポケットに入っているものはとってしまいます。それがどんな人であってもです。普通に道端ですれ違う人物、暴力団関係のいかつい人物、誰でも実行することができるハートと技術の持ち主です。
そんな彼の一面として、動物を深く愛している面があります。「世界で絶滅してしまった生き物がいるのは僕が助けてあげられなかったからだ」と感じてしまうほどです。一方で、人間のことは基本的に嫌いで、人の顔などを覚えるのは苦手だとか(笑)
こんなにも、魅力的な4人組の銀行強盗が主人公となっています!!
他にも、
要求されたことならなんでも準備できてしまう引きこもりの田中、響野の嫁さんである祥子さん、成瀬の息子であるタダシなどの魅力的な脇役もところどころに登場します!!
1作:「陽気なギャングが地球を回す」
第1作である「陽気なギャングが地球を回す」では銀行強盗の場面から始まります。
いつも通りの完璧な運びで銀行強盗を終えた4人はいつも通り、雪子の運転する車で逃走していました。そこへ違う車が飛び出してきます。その車には、別の銀行強盗のグループが乗っていて、成瀬達は自分たちのお金(?)ごと奪われてしまいます。
何とかやり返したい成瀬達、一体どのようにして奪い返すのか!!
大人気陽気なギャングシリーズ第1作目です!
この本は映画化もされています!
僕自身は見たことありませんが、出演が大沢たかお(成瀬)、鈴木京香(雪子)、松田翔太(久遠)、佐藤浩市(響野)と豪華な面々になっています!!
イメージもあっています(笑)
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2作:「陽気なギャングの日常と襲撃」
第2作である「陽気なギャングの日常と襲撃」では、4人組のそれぞれの日常からなる第1章から始まります。成瀬、響野、雪子、久遠の順でそれぞれが絡みそうで絡まないように日常を過ごしています。
そして、第2章以降では4人組の銀行強盗になぜか「社長令嬢誘拐事件」が絡みつきます。その社長令嬢誘拐事件にかかわってくるのは、それぞれの日常で接していた人物たち!!
4人組の華麗な立ち回りに加え、どんどん伏線が回収されていきます!
果たして、「社長令嬢誘拐事件」と4人組はどのようにつながってくるのか…!?
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3作:「陽気なギャングは三つ数えろ」
第3作である「陽気なギャングは三つ数えろ」では、前回の物語から数年の時が過ぎ、久しぶりの銀行強盗から始まります。そこでは、難なく銀行強盗を成功します。
しかし、その銀行強盗がきっかけで、久遠がハイエナ記者である火尻という人物に銀行強盗であると感づかれてしまいます。その情報を盾に、これまで華麗に立ち回ってきた4人組が振り回されていきます。そんな中、成瀬は反撃の策を練ります。
追い詰められていく4人組は果たしてどのような手段を用いて反撃することができるのでしょうか!?
爽快な伏線回収はもちろん、前2作とは一味違った4人組の動きが見れます!!
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おもしろポイント
この陽気なギャングシリーズの特徴であり、面白いポイントとして、一つ特筆すべき部分があります!!
それは、各章に書かれている辞書風な説明です。(下記画像参照)
このように各章にその章にかかわる言葉を伊坂幸太郎の面白いアレンジを加えて紹介されています!
上の「時間」の例では
「時間とは退屈とは比例して進みが遅くなり、授業中には、止まっていると錯覚を受けることもある」(「陽気なギャングが地球を回す」より)
とあり、思わずクスっとしてしまいました(笑)
各章にあり、その一つ一つが納得するような、皮肉めいたような、クスっと笑えるアクセントにもなっています。
あなたもぜひお気に入りの説明を見つけてみてください!!
まとめ
今回は、伊坂幸太郎の人気シリーズ「陽気なギャングシリーズ」の
シリーズ構成
概要として、登場人物と各巻の概要
おもしろポイント
を紹介しました!
上でも述べましたが、
このシリーズの魅力は何といっても
爽快な伏線回収
です!
いろんなところに伏線が張り巡らされ、それがしっかりと回収されていきます!
あんまり本を読んだことがなくて「伏線回収なんて言われても…」と思っている方でもきっと「これが伏線回収の面白さか!」と気づくことができると思います!!
僕自身もここまで、伏線回収に面白さを感じたのは初めてでした(笑)
もちろん魅力的な登場人物、そして彼らの絡みあいもとても面白いです!
銀行強盗が主役といっても怖い物語ではありませんので、怖い話、サスペンス系が苦手な方でも大丈夫です!!
気になった方はぜひ読んでみてください!!
「ロマンはどこだ」
(読めばわかります!!)
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!
良ければコメントお待ちしております!
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