東野圭吾 2020年最新作 「クスノキの番人」の魅力を紹介

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小説

こんにちは

ゆうへいです。

あなたは、神様の存在、神秘的な出来事を信じていますか?

今回紹介したい本「クスノキの番人」は2020年3月に発売された東野圭吾最新作です。
この本は、20代半ばの青年「直井玲斗」を主人公とした物語、ぜひ同年代の方には読んでいただきたい物語となっています。玲斗のぶち当たる壁に共感できると思います!

それでは、
2020年3月東野圭吾最新作「クスノキの番人」の魅力を感想を交えて紹介していきます

クスノキの番人
東野圭吾「クスノキの番人」
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作者紹介

本書の作者、東野圭吾さんは、ミステリ好きには欠かせない作家さんです。
代表作は、「容疑者Xの献身」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、「パラレルワールドラブストーリー」などがあり、多くの作品が映画化・ドラマ化されています。

そんな大物作家東野圭吾さんの2020年3月最新作として発売されたのが「クスノキの番人」です。
筆者は、この本を
「読み終えた人が明日に希望を持てるように、と思いながら書きました」
と帯で語っています。

明日に希望が持てるような物語、とても期待が高まります(笑)

本書の構成とあらすじ

本書は、主人公「直井玲斗」が罪を犯し、職を失ったことから始まる長編物語です。

玲斗は、職場をクビにされその腹いせに職場にある機会を盗もうと試みます。
しかし、その試みは失敗に終わり、住居侵入、窃盗未遂の罪で捕まってしまいます。
そんな玲斗のもとに、ある人に雇われた一人の弁護士が現れ、依頼人からのメッセージを伝えられます
「もし自由になりたいのならば、弁護士に任せなさい、そして自由になったら、私のもとへ来て、私の命に従いなさい。」
と。
玲斗は、メッセージに従うことに決め、自由の身へ。
そしてメッセージの通り、依頼人のもとへ行き、「クスノキの番人」をするように命じられます。
果たして、クスノキの番人とはいったい何なのか。
玲斗の成長とともに謎が解けていくヒューマンミステリーです。

本書の魅力

本書の魅力を3点に絞って紹介していきます!
主人公「玲斗」の成長
徐々に明らかになっていく「クスノキ・祈念」の正体
想像することの大切さ

主人公「玲斗」の成長

あらすじにもあるとおり、
主人公「玲斗」は、最初は職場をクビになり、さらに罪を犯して捕まってしまいます。
しかし、玲斗の伯母にあたる「柳澤千舟」の助けにより刑務所へは行かずに済みます。そして、彼女の命に従い「クスノキの番人」となります。

玲斗は、迷ったときにはコイントスで決めてしまう、といったように深く考えない性格の若者です。警察に捕まるか、弁護士の依頼人に従うかの今後の人生を左右する二択でさえもコイントスで決めてしまうような性格です。
最初は、何のための仕事なのか、どうして「クスノキ」に祈念をしにひとがやってくるのか、番人の役割とは何か、など何もわからず、テキトーな日々を送ってしまいます。

そんな彼が、「クスノキの番人」として仕事を通して、さまざまな人と関わることで、大きな成長を遂げていきます。

最初は何も考えずに動いていた、今を生きることだけ・自分のことだけにしか興味がなかった。
そんな彼が、最後には、大切な人のための行動を起こしていきます。

そんな成長をしていく彼を見て、僕自身も考えて行動を起こしていきたい!
成長していきたいと思いました。

徐々に明らかになっていく「クスノキ・祈念」の正体

この物語は、「クスノキ」、そしてそこで行われる「祈念」がどのようなもので、どんな効果があるものなのかが隠されています。

登場人物が祈念を行っていくこと、そしてその人物たちと玲斗が関わっていくことで徐々に「祈念」とはいったい何なのか、どのような効果があるのか、が明らかになっていきます。

祈念を行う人には、それぞれの人生・思いがあります。
だからこそ、どの祈念にも感動することができます。

この部分はぜひ本書を読んでみてほしいです!!!

想像することの大切さ

玲斗はこの物語のなかで、何度も「将来」について尋ねられます。

「あなたは、将来はどうするつもりなのか、このまま一生番人として生きていくのか」

とてもとても難しい質問です。
おそらく多くの人が答えることが難しい質問だと思います。安易に僕自身も答えることができないと思います。

玲斗としては現状に満足しているから、流れに身を任せていればよいという考えだと発言しています。

そういう考え方の人は多いと思います。なかなか自分の将来を想像することって難しいですよね

ただそうではなく、
「想像するだけでも良い、想像することで自分の位置がわかり、スタートすることができるのです」
という言葉を玲斗を助けた千舟に言われます。
この言葉は僕自身にもとても響きました。

将来を考えないこと、つまりそれは、自分から逃げていることに他ならないと感じました。
将来どうなりたいという認識がなければ、今の自分がそこに対してどういう状態なのか、なにが足りていないのかを考えることも、そしてそこから行動に移していくこともできません。
想像することは、自由です。
目標を持つためには、自分がどうしたいのか、を想像することが大切なんだと学びました。

まとめ

今回は、2020年3月東野圭吾最新作「クスノキの番人」を紹介させていただきました。

この物語は、「クスノキの番人」とは一体なんなのか、「祈念」とは何なのかが徐々に明らかになってくるミステリーでありながら、主人公「玲斗」を含め多くの登場人物が「祈念」を通じて成長していくヒューマンストーリーでもあります。

そして、作者のコメントにあるように
「読み終えた人が明日に希望を持てる」物語だと思います!

興味のある方はぜひ読んでみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!

出典:東野圭吾著 「クスノキの番人」

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